骨粗鬆症について
Osteoporosis
骨粗鬆症は骨がスカスカになって弱くなり、折れやすくなる病気です。年齢を重ねることや、特に女性では閉経の影響で骨がもろくなりやすくなります。また、一部の薬を長く飲んでいる方や、他の病気がある方でも起こることがあります。
骨粗鬆症そのものでは痛みを感じないことが多いのですが、ちょっとした転倒や日常の動作で骨折を起こしやすくなります。折れやすい場所は、背骨(圧迫骨折)、手首、太ももの付け根(大腿骨)などです。特に太ももの付け根の骨折は寝たきりにつながることがあるため、注意が必要です。
骨粗鬆症の診断には「骨密度検査」という検査を行います。骨の強さを測るもので、結果が基準よりも低いと骨粗鬆症と診断されます。
治療の目的は「骨折を予防すること」です。そのために
- 骨を強くするお薬(飲み薬や注射)
- バランスの良い食事(カルシウム、ビタミンD、タンパク質など)
- 適度な運動(散歩や筋力体操)
- 転ばないための工夫(手すり、明るい照明など)
といった方法を組み合わせて行います。

もし骨折が起こった場合には、手術やリハビリが必要になります。「検査で早めに見つけて、骨折を防ぐこと」がとても大切な病気です。
骨粗鬆症は、年齢とともに誰にでも起こりやすい病気です。しかし、治療を続けることで骨折する確率を減らすことが出来ます。今の生活を大事にしながら、一緒に治療に取り組んでいきましょう。
